ストゥーパについて調べていただけなのになぜか小野小町に興味津々(笑)

優馬くんのお仕事が決まるとついつい深く追ってしまう。

ドリアングレイの時は原作を書い、読みふけり、映画をレンタルして見た。

それいゆで中原先生を演じるとなった時は中原先生の生い立ちから調べ、先生に関する本を読み、しまいには『それいゆ』という先生のお身内の方が営んでいらっしゃるお店にまで行ってしまう。

にんじんも北斗もそう。原作を読み内容を噛み砕きたくなるのである。

びょうきだろうか?

今回もそう。舞台の内容が不思議なので困っていたら初演の舞台を追っている番組が放送されていた。見ていて心に響いたのが深草少将なる人物。
優馬くん演じる僧侶と供に旅をしている従僧が深草少将の生まれ変わり?な感じ。

小野小町

小野小町は世界的三大美女と言われている(らしい)しかし、日本でだけで世界的にだと違う人(らしい。)
楊貴妃クレオパトラ小野小町←日本的に。
楊貴妃クレオパトラヘレネ←世界的には。
なんと面白い。つかみはO.K.な感じ(笑)

平安時代前期の女流歌人
男にめっちゃモテた(らしい。)
しかし顔が良くてモテたわけではない(らしい。)

当時の恋愛は
男女で歌のやりとり

男性の夜這いを許す

夜に男女の関係を持つ時に初めてお互いの顔を見る

なのだそう。

小町モテる

歌にする

またモテる

ってなわけで貫禄・気品・高嶺の花感全開だったと。

そんな小町に深草少将なる男性が恋をする。
この少将という立ち位置。
今で言うなら霞ヶ関のエリート官僚。
小町に惚れプロポーズ。
はて小町は深草少将に難題をだす。

『本当に私のことを想って下さるなら100日毎晩私のところへ通って下さい。それができたらあなたの気持ちに応えましょう。』

小町が深草少将のことが好きでこの難題を出したのか?
諦めさせようとこの難題を出したのか?
調べたけど…わかんない!
なぜなら平安時代の話だから(笑)

で、雨の日も風の日も通い続けた深草少将。
100日夜を目の前にした99日目の夜。
雪と病によって命を落としてしまう。

なんてこと!
この二人でstoryができてしまうではないですか!
なんともまぁ…。

この時の深草少将の気持ちは?
小町の気持ちは?
誰か平安時代にタイムスリップしてだね…。
聞いてきてくだされ。

そんな小町さん。
読んだ歌が古今和歌集にたくさん残っているんですって。
その中のひとつが百人一首に。
『花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに』
訳すと…

『愛や世間に悩んでいたら私の美貌は衰えあせていったわ。それはちょうど春の長雨が降っているうちに桜が虚しく色あせていくように…。』

こんな訳も
『春の長雨が降っている間に美しく咲き誇っていた花も色あせてしまったわ。そう、私も花と同じく衰え老いてしまったの…。』

晩年はあまり良くなかったようで
どれも醜く老いた老婆の姿…。

ちなみに辞世の句。
『我死なば焼くな埋ずむな野にさらせやせたる犬の腹を肥やせよ』

訳すと…
『自分が死んだら焼いたり埋めたりせずに野に晒すようにやせ細った犬に食わせてやればいい』

あらら…ちょっとかわいそう。
ちなみに92歳まで生きたそうで。

これを頭に置いておくとストゥーパが楽しめるかなと思ったり思わなかったり(笑)

次回に続く。